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「どまつり」なんて実はいらないんじゃない?

えーっと、先日ニュースに絡めて「どまつり(にっぽんど真ん中祭り)」の批判みたいなことを書いたら、コメントでいろんな話が出てきたんですね。
挙句の果てに、このBlogに「どまつり批判」というキーワードでお越しになった方がいるようで、だったらもうちょっと「どまつり」を批判してみようかと思いました。



「どまつり」批判のポイント

(1)名古屋は日本の真ん中ではない。
人口中心:岐阜県郡上市美並地区
日本列島の中心:兵庫県西脇市
政治や経済の中心:東京都
歴史や文化の中心:京都(多分)
時間の中心:兵庫県明石市

……何処にも当てはまらないのは名古屋。
つまり、名前からして胡散臭い。

(2)内容が借り物だ。
http://www.yosakoi.com/jp/index.html
http://www.yosanet.com/yosakoi/
既に似たようなイベントが2つあり、なおかつその片方をみて感動したという理由だけで「そのまま拝借」しているあたりが、批判が多い原因の一つ。
「パクリ」ということに厳しい日本人が、イベントのネタをパクるのはどうかと……。

(3)誰に対しての祭りなのかわからない。
はてなキーワードより。

* 北海道の「YOSAKOIソーラン祭り」に参加した名古屋の学生たちが、この祭りの創始者が学生であることに感動し、踊りで人を感動させることの出来る祭りを作りたいとの願いから、1999年夏「にっぽんど真ん中祭り」(略称・どまつり)は生まれたとされるが、YOSAKOIソーラン系にありがちな作り話であり、バブル時のイベントサークルの残党と、夏に大型イベントを開催したい地元マスコミの利害が一致して行われることになったのが実態である。

* 「地域の活性」「人の活性」「文化の継承」「新文化の創造」という4つの目的を掲げ、「観客動員ゼロ=全員参加型の祭り=地域に根ざした祭り」というコンセプトで実施されている。

* けれども現実としては、この祭りを嫌って買い物客が激減する、踊り手のマナーの悪さ、騒音公害、地元の文化とは無縁であること、踊り手が見せつけたい自己満足のためだけに中心部の交通規制を行うことへの反発から、地元住民からの開催中止を求める声は年々高まっている。

※ボールド部分は僕が編集しました。

結局、地元のための祭りではなく、「名古屋に活気を!」と意気込む一部の人々主導で始まった「イベント」だということ。
そもそも「観客動員ゼロ」という妄想の異常さや「全員参加型の祭り」イコール「地元に根ざした祭り」という勘違いに気づかないあたりが非常に安易。

(4)経済波及効果?
wikipediaにこんな事が書かれている。
にっぽんど真ん中祭りの来場者数や事業予算は、名古屋まつりと肩を並べる程の規模になり、経済波及効果や観光客誘致など、祭りへの期待感は名古屋まつりと比較をされるほどになった。しかし、名古屋まつりは行政が主体となり開催するが、にっぽんど真ん中祭りは個人が主体の任意団体が開催していた。事業の公益性が高まり、継続や発展が望まれる一方で、個人では背負いきれない部分が多く出てきたことがきっかけである。

確かに動員数(これにしてもどのように計測したのかがよくわからない。本当にそれだけの人が「どまつり」目的で動いたのかを誰が証明するのだろう?)は多いかもしれないが、それだけの人が地元の商店主や商店街に恵みをもたらすかというとそうではない。
逆に「どまつり」期間中は名古屋を避ける人も多いらしく、マイナス面も少なからず存在する。
それらの試算は公開されないわけだから、経済波及効果云々も眉唾物。

(5)都市機能が悪化する!
「どまつり」は街中で行われるために、都市機能に悪影響を及ぼす。
その代表的なのが交通規制だ。
会をおうごとに会場は増え、様々なところで交通が遮断されるわけだから、当然その被害をこうむる人は出てくる。
歩道を歩くにしても、会場付近ではかなり混雑するために通行が困難となる場合もある。
これらの問題は、参加者や観客を会場(名古屋ドームとか邪魔にならないところ)に隔離すれば済む話なのだが、それらが行われる気配はないようだ。

(6)観客・参加者のマナーが悪い。
検索していると、コメントでいただいた話のほかにも、「デパートのトイレをちらかす」や「衣装のまま店内をうろつくので、雰囲気が悪くなる」という苦情は多い。
また、会場付近の公園などでは、「どまつり」後jはかなり散らかされるようで、それらの清掃も地元の負担。
ゴミ問題に関していえば、これらの現象は花火大会や大規模な祭りで既におきていることであり、当然「どまつり」でも懸念されてしかるべきだろう。
しかし、規模が大きくなるにつれ、酷くなるばかりとか……。
つくづく地元民に優しくないイベントである。

(7)環境問題
さらに、地元FM局のBlogにこんな記事を発見。
どまつりには、各チームごとに、踊りの音楽を鳴らす地方車というのが走りますが、
そのクルマや発電機から出るCO2量は、およそ45トンにも。
これをみんなのエコライフで削減して、帳消しにしようという試みをしているのです。
これをカーボンオフセットといいます。
成功すれば、日本で初めての「エコライフでカーボンオフセットした祭り」となります。

参加チーム、賛同・支援者の方が、普段、二酸化炭素を出す量を減らすような生活をしていただくことで、相殺する。それに必要な人は、およそ15000人。
各チームやメディア、スポンサーに呼びかけ、エコシートを配布。
すでにエコライフを送って下さる方が多く、25日の前夜祭では、その効果の中間報告を行う予定。

※ボールド部分僕が編集しました。
具体的にどのようか活動がなされたかは存じませんが、自然や環境への意識が高まる中、上の項目でも述べたゴミ問題も含めて、それだけの浪費をするイベントを何も疑問も持たず行い続けるというあたり、時代に逆行しているように思える。

「カーボンオフセット」という聞こえのいい言葉を持ってきて、「環境にも優しい祭りなのだ」と言いたげだが、そのようなことをせざるを得ない祭りだということだと、やらないほうがいい祭りの様にも思える。

で、結果の報告って、どこかにあったのかなぁ?

(8)住民に優しくない
騒音問題・ゴミ問題・交通規制・報道規制(テレビでも見せられるわけだ)・治安の悪化・期間中の上顧客の名古屋回避……。
「地元に根ざした祭り」は地元住民に様々なことを強いるだけ強いて、ストレスだけをおいていく祭りのようです……。
僕が地元住民なら、引っ越しますね。
もしくは期間中だけ批難します。

以上、僕が思いついた「どまつり」の批判ポイントです。
帰ってきてからちょっと調べた(というか検索したり掲示板読んだりした)だけなので、事実関係が弱いのですが、時間を置いて深く海底みたいと思います。

とりあえず理解できたのは、「『どまつり』はあまり地元に好かれていないらしい」こと。
地元の人は、自分の口で「こんなイベントはいらない!」と言ったほうがいいようです。

というわけで、「どまつり」の苦情はinfo@domatsuri.comにメールしよう!!
by bowworks | 2007-08-30 23:25 | ニュース
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